何が、
永遠が、
海と溶け合う太陽が。
という、あまりにも有名すぎて、青すぎて、書くのもちょっと恥ずかしくなるランボーの名詩が
聴きながら頭の中を駆け巡った。
『地獄の季節』に入っている“永遠”。
なんというか、そんなアルバムだと思ったのだ。
本日めでたく、本当にめでたく、11年ぶりにリリースされた『リバティーンズ再臨』、
聴きましたか?
生きるというのはこういうことだと、音で説得させる素晴らしい作品だと思う。
永遠の若さなんて信じてないし、4人ともまっとうに年をとっているし、あったことをなかったことに絶対してないし、とにかく等身大の楽曲と音。
「新曲を作らないと再結成の意味がない」と反対したゲイリー(Ds)は圧倒的に正しい。
「伝説」とか「奇跡」とか、つい言いたくなっててしまうが、そういうみんなで祭り上げるものではなく、
リスナーひとりひとりの人生と深くつながっていく、長くずっと聴きたい音楽。
テレヴィジョンとかストラングラーズとかみたいに。
燃え尽きそうで、燃え尽きない、今のリバの強さ。とても愛しい。
先月号に掲載した記事はこちら。来月の現地ロンドンでの児島由紀子さんによるカール・インタヴューもお楽しみに!(井上貴子)