現在発売中のロッキング・オン4月号では、ビーチ・ハウスのインタビューを掲載!
以下、本インタビューのリード文より。
「これまでで一番過剰な作品になってる。マキシマリストかミニマリストでいったら、確実に前者。
ただ、それは曲が求めていたことでもあるのよ。必要とされてるものは全部曲が示してくれるの」
ビーチ・ハウスが鳴らし続けてきた甘美で繊細なドリーム・ポップにおける文字通りの「夢」が、これほどまでに壮大に展開されたことがあっただろうか。
通算8枚目となるアルバム『ワンス・トゥワイス・メロディ』は4章から構成された全18曲の大作で、得意とするシンセサイザーによるサイケデリック・ポップからメロウなアコースティック・ギター・ナンバー、とろけるようなバラードまで多様な楽曲を収めつつ、何よりもサウンドのスケールにおいて厚みと広がりがグッと増した作品になった。
要所で生のストリングスが導入されているところも、このアルバムのドラマティックさに拍車をかけている。ビーチ・ハウスにとって初の全編セルフ・プロデュース作だが、そのことで限界を設けずにふたりだけの世界を追求できたのだろう。
それは想像の力の可能性を高らかに掲げることでもある。なかば執念のように空想的な物語や抽象的な概念を音楽に託してきたふたりはここで、人間が思い描きうる「夢」の果てしない美しさを具現化してみせたのだ。ビーチ・ハウスが現在辿り着いた境地について、ヴィクトリア・ルグランに訊いた。(木津毅)
ビーチ・ハウスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』4月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。