今年も、プリンスのリリースラッシュが止まらない! 1985年、ザ・レヴォリューションとの金字塔ライブ完全盤に大歓喜。そして禁断のアルバム『Camille』にも脚光が

今年も、プリンスのリリースラッシュが止まらない!  1985年、ザ・レヴォリューションとの金字塔ライブ完全盤に大歓喜。そして禁断のアルバム『Camille』にも脚光が - rockin'on 2022年6月号 中面rockin'on 2022年6月号 中面

プリンス&ザ・レヴォリューションの絶頂期を捉えた作品『ライヴ 1985』(2枚組CD+Blu-ray/3枚組LP)の6月リリースが決まった! 殿下自ら「変えたいところは何もない。最もパワフルなコンサートのひとつだ」と断言したパフォーマンスであり、今回、ペイズリー・パーク・スタジオの倉庫で新発見されたオリジナルのマルチトラックマスターテープからのリミックスがなされ、サウンドはかつてのレーザーディスク版から飛躍的に進化した。

本作が収録されたのは1985年3 月30日。前年6月に『パープル・レイン』(全米1位)を出し、翌7月には映画『プリンス/パープル・レイン』(アカデミー歌曲・編曲賞受賞)が公開と、まさに無双のポップスターの座へ昇り詰めるグレートジャーニーの途上だった。

その魅力を書き出したらきりがないが、抱えたギターもアクションツールとして使いこなしてしまうキレッキレにしてエロティックなダンス、ウェンディ(G)たちとの小気味よいインタープレイ、そして当時26歳のキュートで晴れやかな殿下の笑顔などが印象的。しかも“レッツ・ゴー・クレイジー” に始まって“1999”、“リトル・レッド・コルヴェット”などが続く完璧セットリストだ。

そしてフィナーレは20分近くに拡張された“パープル・レイン”! エモーショナルかつドラマティックに展開する神々しいまでのディストーションギター、激情的シャウトを放ちながらこの楽曲に込めたソウルを吐き出す壮大スケールの歌唱 ―― まさに前期プリンスの集大成が5.1chサラウンドで押し寄せてくる。

また、これと並行して長らくお蔵入りになっていた『Camille』(翌1986年制作)のリリース権をジャック・ホワイトのサード・マン・レコーズが獲得、というニュースも届いた(発売日未定)。こちらは、ザ・レヴォリューションを突如解散させた後、あの『サイン・オブ・ザ・タイムズ』などワーカホリックな連作創造へ向かったプリンスが、絶対的孤独の中で生み出した女性版オルターエゴ「カミーユ」を妖艶な密室ファンクの中に封じこめた傑作だ。

『ライヴ 1985』のポジティブさと強烈なコントラストをなす禁断孤高の作品だけに、その動向にも目が離せない。今年も殿下の年になりそうだ。 (茂木信介)



プリンスの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』6月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

今年も、プリンスのリリースラッシュが止まらない!  1985年、ザ・レヴォリューションとの金字塔ライブ完全盤に大歓喜。そして禁断のアルバム『Camille』にも脚光が

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