今年も数々の傑作アルバムが生まれた。コロナ禍の日々を経て、フェスやツアーが大々的に再開されて、音楽シーンの温度も明らかに変わって、それぞれのアーティストが再び自由なテーマで作品を作り自由な活動を繰り広げた、復活の1年だった。
そんな中、シーン全体に非常に興味深い変化もあった。ポップパンクの復活、ビヨンセやドレイクの新作での90sハウスのリバイバル、Z世代アーティストによるグランジやオルタナのアップデート、ニューウェーブやポストパンクの定番化、などなど、過去の「ジャンル」が「ジャンル」として再び命を吹き込まれて復活を遂げたのだ。
この10年間、テクノロジーの進化とともに音楽はすごいスピードでジャンルレス化が進んだわけだが、その反動というか揺り戻しとして「ジャンルって最適化して正しく使えば、十分に有効なのでは?」という感じで、主に若い世代が正面切って過去のスタイルに新たな思想を乗せて表現し始めた。それが作品として一気に開花し始めたのが今年だった。
進化一辺倒でもなく、懐古主義でもなく、古着と最新ブランドを的確に着こなしてファッションとして成立させてしまう、そんな新しい自由が幕を開けた2022年であると言っていいと思う。
そんな新潮流もしっかりと反映された今年の「洋楽アルバムベスト50」。編集部が厳選した50枚の全アルバムレビュー、リイシュー作品の徹底レビューとベスト映像作品ガイド、2022年に起きた事件を総ざらいするイベントオブザイヤー、毎年恒例でお届けするライター陣との「総括座談会」、そして各シーンの今を掘り下げた「シーン別徹底考察」で2022年をたっぷり振り返り、さらには2023年のシーンをも見通せる特集になったと思います。ぜひ隅々までチェックしてみてください。(編集長 山崎洋一郎)
<コンテンツ紹介>
★ 洋楽ベストアルバムNo.1~N0.50の全作品レビュー
★ 2022年「シーン別」徹底考察レビュー
★ リイシュー/映像作品/イベントのベストセレクション
★ 2022年を振り返る総括座談会
● 別冊付録 :「2023年 rockin'on特製カレンダー」もついています!
巻頭特集「2022年 洋楽アルバムベスト50」は、現在発売中の『ロッキング・オン』1月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
Instagramはじめました!フォロー&いいね、お待ちしております。