現在発売中のロッキング・オン1月号では、パルプのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「辞書にはpulpの定義として、『仕上がった時には何の価値もなくなっている安っぽい大量生産品』なんて書いてるのもあったよ。でもそういうものっていうのは大抵、それが作られた時代を総括してるんだよね」
僕はずっとスタジオに篭もってたんだよ。いやだってほら、見てよ、まさしく透き通るように白いだろ!冴えないもんだと思うよ、まったくね——今年は過去200年以上か何かの統計の中で最高の夏だったと言われているのに、僕はこれっぽっちも味わってないんだ」
この男こそがジャーヴィス・コッカー、パルプのリードシンガーである。現在31歳の彼は、1978年からこのバンドのリードシンガーを務めている。そして今年の6月以降、押しも押されもしない、正真正銘のポップスターとなっているのである。
ジャーヴィスの物語は複雑かつ理不尽で、悲喜こもごもの、そして最終的には輝かしき勝利に彩られている。これらを深掘りしていく前に、彼はパルプのニューアルバム、『コモン・ピープル』のレコーディング中に小休止を取り、成功の本質について熟考していた。果たして成功は、彼の人生を変えたのだろうか?
「かもしれないね」と彼は応えた。「ついこの間、休暇で出かけた時に、そのことにちょっとばかり気が付いたんだ。週末をポートランド・ビルで過ごしたんだけど——そもそもあそこに行く気もなかったんだ、ただ車が故障しちゃったもんだから——行く先々で気づかれてね。大抵はただ、『あなたはあなたですか(Are you you)?』って訊かれるだけなんだけど、実のところ僕はいっそのこと『Yes, I am(そう、私が本人です)』って印刷したカードか何かを持ち歩こうかとずっと考えてたくらいだよ、そうすりゃ誰に何を言われるより前に、先手を打ってさっとそのカードを差し出せるからさ」
ここまで言ってジャーヴィスは溜息をついた。彼は「languid(気怠い)」という言葉に相談役として雇われている男なのだ。
(以下、本誌記事へ続く)
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