ラ・ルー@UNIT
2009.09.24 13:49
昨日は代官山UNITで行なわれたラ・ルーのライヴへ。
デビュー・アルバムからのシングル“ブレットプルーフ”が
UKで1位を獲得。アルバムもUK初登場2位と、
今年のガールズ・パワーを象徴するようなラ・ルーだが、
とにかくエリー・ジャクソンの、
あの髪型を生で見るだけでも行った価値あり。
当然のことながら、あれは確信犯だろう。
KITSUNEの二人も言っていたが、
まさに存在だけでもコンセプト・アートみたいになっている。
そして、キーボード・プレイヤー2人に、
エレドラが1台という、すべてエレクトロな楽器だけで
構成されたバンド体制も斬新。
そのサウンドをバックに、エリージャクソンが
叙情的に歌い上げるという、このギャップこそがラ・ルーのキモだと思う。
ライヴは、前半はゆっくりと入りながら、
後半で一気に盛り上げる展開。
生で体験して、あらためて思ったのは、
ラ・ルーの曲はそんなにテンポが速くないこと。
実は、メロディのソングライティングで
あのフロア感を作っているのがよく分かった。
シルヴァー・ウィークは、ウォリアーズ・ダンス・フェストをはじめ、
A‐トラックに、ジェイムス・ホールデンに、ディプロに、
カルヴィン・ハリスにと、現在のダンス・シーンを開拓する
アーティストが多数日本に集結していた。
僕がこのなかで実際に観られたのは、
ウォリアーズ・ダンス・フェストとジェイムス・ホールデンだが、
ジェイムス・ホールデンは、
いきなりアニマル・コレクティヴをかけた冒頭に象徴的な通り、
ロックも、ミニマルなハウスも、彼の音源に顕著な文学性も
見事にミックスしたプレイは、目から鱗が落ちる思いだった。
今年はエレグラも開催されるし、
KITSUNEエリアが作られるWOMB ADVENTUREも2年目を迎えるが、
ロック・リスナーのためのフロアが増えている。(古川)