ガガ終了その2


去年のAXも、サマソニも観ているが、まったく違うレベルのショウになっていた。
変則的な形のリリースだった『モンスター』というアルバムがなければ、こんなスケールのコンサートにはならなかっただろう。その意味でも、あのアルバムは必然だったとのだと改めて思う。まあ、そんなことは世界中のチャートが既に証明しているわけだけれど。

ガガの嘘かホントか分からない名言で、お金が入ると、すぐにショウのために使ってしまって4回破産しているというのがあるが、今日観て、改めて納得。今まで海外から写真が届く度に度肝を抜かれてきた名場面をこの目で観ることができた。

でも、彼女のパフォーマンスがあれだけ骨太なものになってるのは、そのチープさゆえだと思う。別に演出として格別新しいものはないし、伝統芸能的な技で客をあっと言わせるのでもない。典型的なポップ・コンサートを、誰にでも分かる味の濃さでやる。そこはガガ本人も自覚的だろう。そのガッツは今日のショウでも至るところで炸裂していた。

このガガの確信犯的なスタンスは今の時代を象徴してると思う。
写真はアリーナを取り囲む列を作っていた物販。(古川)
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