レッチリ映画&サマソニを振り返る


9月23日(金・祝)から公開される、レッチリが新作『I'm with You』をライヴで全編披露する映画『I'm with You Live in Theaters』を観たのだけど、これを観たら、新ギタリスト=ジョシュの印象がガラリと変わってしまった。

正直言うと、サマソニの東京会場で観たレッチリは、僕的にはレッチリの新ギタリストお披露目ということを考えると、ちょっと掴みにくいものだった。

やっぱり新生レッチリにとって数回目のライヴということもあって、新ギタリストのジョシュは固くなっているように見え、初っ端の“バイ・ザ・ウェイ”の高速カッティングからだいぶ肩に力が入っていて、“スカーティッシュ”のイントロもトチったりと(まあ、そういうことはジョンでも散見されたけども)、やっぱりレッチリというバンドに演奏をチューニングしていくのは相当大変なんだなあ、という印象があったのだ。

ただサマソニのライヴ自体は、反則とも言えるセットリストで、レッチリのこれまでの歩みと格の違いで圧倒する、というそんな印象を僕は抱いていた。

けど、映画を観たら、もうジョシュ弾きまくり。特に新作『I'm with You』の楽曲はかなり精度が高くて、コーラスも含めて、音楽的な貢献度の高さが如実に分かる。そして、フリー・ジャムをやるシーンがあるのだけど、これがまたカッコいいのだ。当然、ジャムの主導権はフリーとチャドが握るのだけど、ジョシュもバッチリついていく。そして、ジョンとは違うコード感というか、個性がどんどん見えてくる。

映像の臨場感も素晴らしく、1曲1曲終わるたびに思わず拍手しそうになってしまった。思いがけないハプニングもあるのだけど、それも余裕で乗り越えるレッチリはさすが。

http://wmg.jp/rhcp/special_live/
映画の詳細は上のリンクから。(古川)
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