恐らく、フジ・ロックで聞いた、もっとも興奮させられた3つの言葉は、リフューズドのデニス(Vo)が放った“Can I Scream?”だろう。
代表曲“New Noise”のエレクトロじみたイントロがハイテンションのハードコアに変貌する直前に放つ決め台詞なわけだけど、これを聞くためにフジ・ロックに来た、とその瞬間は思えてしまうぐらいエキサイトした。
もちろん、その直前に観たジャック・ホワイトの神懸りのパフォーマンス、そしてその直後に観たレディオヘッドの神懸りのパフォーマンスを振り返ると、そんなことは絶対にないのだが。
ただ、あの瞬間は3日目ということもあり、向こう見ずに音楽に身を任せて一心不乱になりました。
もちろん、今回初めて観たわけだが(デニスはインターナショナル・ノイズ・コンスピラシーのヴォーカルとしては観たことあるけど)、あんなお洒落なアナーキスト集団は他にいないはず。
サウンドもそうだけど、見た目も、今回のフジ・ロックでもっともシャープだったバンド。(内田亮)