2013年もあとわずか。なんとなくハイムについて書いてみた

2013年もあとわずか。なんとなくハイムについて書いてみた

あと数時間しか残っていない2013年。
ホントに充実した1年だった。
特に印象的だったのは、どこかと懐かしいサウンドを鳴らしながらも、これまでになかった感性とプレゼンテーション力を持ち合わせているために、とことんフレッシュに思えた新世代の台頭。
ジェイク・バグしかり、ディスクロージャーしかり、ザ・1975しかり。
それぞれ過去の音楽をレファレンスしつつも、それらに付随する価値観やしきたりを無視し、潔く2013年のサウンドとして鳴らしていたのがとにかく新鮮で、気持ち良かった。
しかも、それぞれ”オルタナティヴ”であるや、”革新的”であるという価値観に縛られてなかったのも、また痛快だった。

その中でも、”新世代”感を強く感じさせたのがハイム。
70年代のクラシック・ロックから、90年代のメインストリームR&Bまでを奔放に参照しつつも、これまでになかった彼女たちのサウンドは、とにかく刺激的だったし、3姉妹であるにもかかわらず”女性アーティスト”というのをあまり感じさせない彼女たちのスタンスも清々しかった。
パーマ・ヴァイオレッツ、ジェイ‐Z、プライマル・スクリーム、マムフォード・アンド・サンズなど、世代やジャンルやステータスなどを気にせず、あらゆるアーティストと気軽に接近する、そのフットワークの軽さも素敵。
彼女たちのあり方にこそ、もっとも”2013年”を感じたかもしれない。

間もなく突入する2014年早々に、彼女たちのライヴが観られるのは嬉しい限りだ。(内田亮)
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