アット・ザ・ドライブインを観て、ストーンズみたいだなと思った僕は変なのか?

アット・ザ・ドライブインを観て、ストーンズみたいだなと思った僕は変なのか?
とても王道なロックを感じるステージだった。
アット・ザ・ドライブインと言えば、過剰でフリーキー、そうした単純なイメージは20年の時間のなかで変わって来ている、それを強く感じたステージだった。
「のどかに普通のロックをやっている時かよ!」という彼らの姿勢は、20年前に於いては異端だったかもしれないが、2017年の今は当たり前のことになっている。
彼らの過剰さこそが、2017年におけるロックのリアルを担保している、そう思った。もはやアット・ザ・ドライブインの在り方に王道のロックがあるだ。
轟音のなかから聞こえて来るのは、ポップな歌メロ、ロックの快感原則に忠実なギターリフ。それが気持ちいい。
日本ではプログレ・パンクという奇妙な、彼らにしか適応できないジャンルに分類されていたアット・ザ・ドライブインだが、もうそんな形容は必要ないだろう。
新しいギタリストも王道ロックに貢献していた気がする。
17年ぶりに新作を発表したのも、時代の必然なのだろう。
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