ナイル・ロジャースとデュラン・デュランの武道館を観る。

ナイル・ロジャースとデュラン・デュランの武道館を観る。
正直、デュラン・デュランは得意なバンドではない。というか苦手と言っていい。
でもナイル・ロジャースとのライブということで、興味が湧き行ってみたくなった。
定刻にナイル・ロジャースがスタート。ビジョンにはシック・フィーチャリング・ナイル・ロジャースの巨大な文字。むしろこっちがメイン・アクトという僕のような人間は盛り上がる。
でも演奏されるはダイアナ・ロス、マドンナ、デビッド・ボウイ、ダフト・パンクといったアーティストの彼が関わったヒット曲ばかり。会場はやたら盛り上がるのだが、僕のような人間はいくぶん取り残された気分。
ただデュラン・デュランのオープニングアクトということを考えると、これは最適化されたセットリストなのかもしれない。「レッツ・ダンス」の盛り上がりは凄かった。
20分の休憩を挟んでデュラン・デュラン。体型の劣化のないのが立派。ちゃんとファンの幻想を引き受けられるルックスが維持されている。サイモン・ル・ボンの、明るい色の2枚目ファッションも健在。
当然、みんなの聞きたい代表曲をやるのだが、新曲もしっかり演る。そのバランスが絶妙。
「ノトーリアス」でナイル・ロジャースがゲストで参加。そしてそのまま彼が残って2015年に、やはりナイル・ロジャースが参加してつくられた「プレッシャー・オフ」が演奏される。つまりデュラン・デュランとナイル・ロジャースの物語は現在に続いていることがアピールされる。
音楽もルックスもしっかりアップデートされながら、自分たちの過去の資産も惜しみなく提供する姿勢は気持ち良かった。
全盛期のメンバーがそのまま揃って活動が続いているのがファンには大きな喜びになっている。メンバー紹介の時の歓声が凄かった。
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