先週のワールド・ロック・ナウで紹介したカニエ・ウエストの新作「ジーザス・イズ・キング」はゴスペル・アルバムだが宗教的な悟りからは遠い、苦悩と痛みに満ちた作品だった。

先週のワールド・ロック・ナウで紹介したカニエ・ウエストの新作「ジーザス・イズ・キング」はゴスペル・アルバムだが宗教的な悟りからは遠い、苦悩と痛みに満ちた作品だった。
発表されると賛否両論を巻き起こしたカニエの新作。余りにも宗教的な内容と、それにまつわるカニエの発言や行動に戸惑いを感じた人が多かったようだ。
しかしアルバムの音は、この作品に向かうカニエの姿勢がそれほどシンプルなものでないことを表している。いわゆる悟りや、そこからもたらされる歓喜といったものより、緊張感のある音や切迫感に満ちたカニエの歌から伝わって来るのは、彼の苦しみや悩みだ。
訳詞でしか歌詞が分からない日本人だから、より強く音に耳がいってしまうからかもしれないが、いわゆるゴスペル・アルバムとして素直に位置付けることが出来なかった。
今日も注目の新作を紹介したいと思います。夕方17時からNHK・FMです。
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