テイラー・スウィフトの傑作「フォークロア」を選曲しながら思った。「そういえばテイラーに、いわゆる音楽性スタイルとしての決定的な文体というのはないのだな」と。明日、番組でがっちり紹介します。

テイラー・スウィフトの傑作「フォークロア」を選曲しながら思った。「そういえばテイラーに、いわゆる音楽性スタイルとしての決定的な文体というのはないのだな」と。明日、番組でがっちり紹介します。
評価の点でも、セールスでも圧倒的な結果を残し続けている「フォークロア」。明日の番組でしっかり紹介したい。
全16曲(フィジカルは17曲)、どの曲も良くて選曲に苦労した。明日は僕なりに選んだ4曲をオンエアしたい。
選曲に苦労しながら何度もアルバムを聞くうちに思ったのは、きっと次のアルバムはまた違うスタイルの音になるだろうな、ということ。
当然、このアルバムの成功は彼女に大きな影響を与えるだろうから、スタイルとしての継承はあるだろうけど、これが彼女の音楽スタイルのゴールにはならないと思う。
ジョニ・ミッチェルやケイト・ブッシュを連想させると言われ、プロデューサーのアーロン・デスナーも、インタビューでそうしたアーティストの名前をだしている。
ジョニ・ミッチェルにしろ、ケイト・ブッシュにしろ、とてもオリジナルで特徴的な音楽スタイルを持ったアーティストだ。というか彼女たちはそのスタイルこそが表現の核である。テイラーはそうしたタイプのアーティストではない。カントリーは常にベースにあるが、それも絶対的なゴールではない。
余りに見事なインディー・フォークなアルバム、そんなことを思いながら選曲をした。是非、チェックして欲しい。
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