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    アルカトラス34年ぶりの新作は、バンドの名前を背負うことの覚悟とは何かを教える作品だ。

    アルカトラス34年ぶりの新作は、バンドの名前を背負うことの覚悟とは何かを教える作品だ。
    アルカトラスという名前で新作を出す、それがどういうことかグラハム・ボネットは分かっていた。だから34年という時間が空いたのだ。
    これまでアルカトラスを名乗ってのライブは行われて来たが新作は作られなかった。
    アルカトラスという名前はファンのものだ。ファンが求めるアルカトラスを作ること、それが出来なければ新作は作れない。グラハム・ボネット73歳、ラスト・チャンスと思ったのではないか。気合いの新作を紹介したい。
    このMVを見るとグラハム・ボネットの年齢を重ねた姿に感慨を覚えるが、歌のパワーはとても73歳とは思えない。ギタリストのジョー・スタンプも頑張っている。歴代のモンスター・ギタリストと比較するのは酷だが、彼もアルカトラスの名前を継承することにとても自覚的なプレイに徹している。グラハム・ボネットのキャリアを支えて来た凄腕ギタリストたちがたくさんゲスト参加しているのも、ファンが求めているものに対しグラハム・ボネットが誠実に向き合った結果ではないか。スティーヴ・バイも楽曲を提供している。

    https://www.youtube.com/watch?v=YTBjUHR2E_o
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