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    何でレモン・ツイッグスのメロディーは悲しいんだろう。それは「喜びは、悲しみなしには存在し得ない」からなんだ。

    何でレモン・ツイッグスのメロディーは悲しいんだろう。それは「喜びは、悲しみなしには存在し得ない」からなんだ。
    明日のために生きるんだ
    頑張って、この苦痛を拭い去ろう
    耳元で喪失と孤独に囁かれると、途方に暮れて寂しくなって傷つくばかり
    待とうよ、開いた扉が見えるまで

    (リヴ・イン・フェバー・オブ・トゥモロウ)

    愛という苦しみを知りたがるのは愚か者だけ
    誰かが僕に花束を贈ってきたのは、ほんの数時間前のこと
    知りたくないね
    皆、最初は「イエス」で始め、やがて「ノー」と言って終わりにし、別れて、独りになるんだよ

    (オンリー・ア・フール)

    「一般大衆に向けた歌」とは、ポップ・ソングということ。ポップ・ソングが悲しいのは、太古からの歴史が証明してきたこと。
    レモン・ツイッグス「ソングス・フォー・ザ・ジェネラル・パブリック」傑作です。
    まさにポップ・ソングの王道を貫いた痛快さに溢れています。

    喜びは、悲しみなしには存在し得ない
    涙は悲しみの表現手段
    (中略)
    涙を流して嘆くのは、もっと何かを求めているせいだからと思うから

    (リヴ・イン・フェバー・オブ・トゥモロウ)
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