『アウトレイジ ビヨンド』大ヒット中、そして『物語』も


既にあちこちで報道されていますが、先週土曜、10月6日に公開になった、北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』、大ヒット中です。
公開最初の3日間で、興行成績ランキング1位・動員29万4,485人・興行収入3億9,528万7,800円、だそうです。北野映画過去最大のヒット。前作『アウトレイジ』の時の、ほぼ倍の実績。言っておきますが、『アウトレイジ』も、決してコケた映画ではありませんでした。「大ヒット」だと言いすぎかもしれないけど、明らかに「ヒット」の範疇には入っていました。それの倍。すごい。

私、SIGHTの北野武の連載インタヴューのため、かなり早い時期に試写に行きました。で、その異常なおもしろさにびっくりし、取材の時、オフィス北野のみなさんに「これ、『座頭市』超えるんじゃないですか?」(これまでは『座頭市』が最大のヒットだったのです)と言ったら、「いや、そんな簡単なもんじゃないですよ」と返されたんだけど、これ、確実に超えると思う。
いやあ、ほんと、よかった。

ただ、当然だという気もする。あの超絶におもしろかった『アウトレイジ』よりもさらにおもしろい、という、「『2』の方が『1』よりもおもしろい」ありえない映画なので。しかも、『1』ではショッキングで痛いシーンが観どころ、とよく言われたけど、『2』はそういうシーンが意図的に減らされているにもかかわらず、『1』よりもおもしろい、というのも、すごいことだと思う。

その映画の大ヒットの影響か、同じ10月6日にロッキング・オンから刊行した『物語』、おかげさまで大変いいペースで売れています。北野監督が自身のすべての映画の脚本を語った画期的インタヴュー集。どのテキストも、SIGHT掲載時はページ数の都合で泣く泣くカットした部分も復活させて、構成し直しました。さらに、10本のインタヴュー中3本は、未発表の語り下ろしです。
ぜひご一読を。詳しくはこちら。http://ro69.jp/product/book/detail/73323

そして、Cut次号も、表紙・巻頭は北野武監督! 詳しくはこのCut編集部ブログを。
http://ro69.jp/blog/cut/73813

(兵庫慎司)