再稼動した大飯原発3号機には、福島の事故で事態収拾の要になった「免震棟」が無い

再稼動した大飯原発3号機には、福島の事故で事態収拾の要になった「免震棟」が無い

再稼動した関西電力の大飯3・4号機。その安全性について、『SIGHT』53号では東京大学名誉教授・工学博士の井野博満さんにお話いただいたのだが、表題はその時のもの。

技術者の方々が集まる知見的な意見聴取会では、福島の事故を振り返り安全確認ポイントを約30項目にまとめ直したそうで、それに大飯原発を照らし合わせてみると、いくつかの点が不充分だという。

特に、疑問視されているのが「免震棟」が無いこと。「免震棟」とは特に災害に対する耐久性を強めた場所で、福島の事故では幸いにしてここが無事だったことから事態収拾に向けての指示を出すことが出来た。しかし大飯にはそれが無く、そこを不安視する声に対し安全・保安院は「数年後に設置する」という結論で再稼動を認めてしまったという。

原発についての意見聴取会に40回近く出席されている井野さんは、原発そのものだけでなく管理する側の「安全認識」について、ほかにもいくつもの問題点を指摘している。是非、現在発売中の『SIGHT』53号をご覧ください。詳しくはこちらをどうぞ。ネットでのお申し込みも出来ます。http://ro69.jp/product/magazine/detail/73308
(小池清彦)
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