あなたはマグリットの人生を知っていますか?

あなたはマグリットの人生を知っていますか?
現在、国立新美術館でマグリットの13年ぶりの大回顧展が開催されていますが(7月11日からは京都市美術館で開催。詳しくは、こちらhttp://magritte2015.jp/)、発売中のSIGHT ARTでも、マグリットの特集を組んでいます。

マグリットの特集と言うと、もしかしたら謎に満ちたマグリットの絵画を遠巻きに分析するような記事をイメージする人もいるかもしれませんが、この特集は全く違います。

自分の作品から自伝的な物語を読み取られることを好まなかったマグリットがどのような人生を生きたのかを、『マグリット展』を開催中の国立新美術館・副館長の南雄介さんにたくさんのエピソードと共に解説して頂き、あえて彼の自伝的な物語からマグリットの作品を大胆に読み解く記事なのです。

母親の死による現実感の喪失がその絵画表現に大きく影響を及ぼし、その感覚がジョルジョ・デ・キリコらのシュルレアリスム作品と共鳴しながらブリュッセルからパリに進出するが、アンドレ・ブルトンを中心とするパリのシュルレアリストたちの思想運動的なスタンスとはそりが合わずシュルレアリストのなかでも孤立。

約3年でパリからブリュッセルに戻り、ポスターなどの商業美術も含めて、独自のスタンスでたくさんの絵画を世に出し続け、そして晩年に戦争の混乱によって現実感を取り戻した——そんな数奇なマグリットの人生を、その作品の変遷とともに視覚的にも楽しんでもられる記事になっています。

このように、歴代の名画家たちに、まるで現代のロック・アーティストに対する共感やリスペクトにも似た感覚をリアルに感じてもらえるような記事が満載の「アートをロックに読む」雑誌『SIGHT ART』を是非、書店でチェックしてみてください。(古河)
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