アルバム『Ambitions』と、それを携えてのこのツアーは、ONE OK ROCKにとって大きなターニングポイントになった。
新しい世代の日本を代表するロックバンドとして、「今」求められることをやるか、「未来」から求められることをやるのか、それを問われて出した答えがこのアルバムとツアーなのだと思う。
言うまでもなく彼らは後者を選んだ。
ただし、後者は安全で確実な道ではない。
だからTakaは「ONE OK ROCKがいなくなったら生きていけない」なんてことを言うやつになるな、一緒に前を向いて進んで行けるやつになってくれ、とステージから言っていた。
自分で自分の今と向き合って、未来に進むしかない。
ロックバンドに依存してても、自分の場所は変わらない。
Takaの自らの経験から体得した言葉を本気で伝えようとしていた。
彼らは、ロックが持つ「依存」という罠に捕らえられずに、しかもみんなと共に進んでいこうとしている。
おそらくそこまでの意識を持っているアリーナ・クラスのロック・バンドは彼らだけだろう。
ONE OK ROCKが世界基準と言われる理由はそういうところにもある。
ONE OK ROCK、横浜アリーナ公演を観た
2017.04.23 21:50