CANのホルガー・シューカイが亡くなった

CANのホルガー・シューカイが亡くなった
カンのベーシスト、ホルガー・シューカイが亡くなった。
今年の1月にドラマーのヤキ・リーベツァイトが亡くなったばかりで、驚き、悲しんでいる。
ホルガーが79歳、ヤキが78歳でそれなりに高齢ではあるが、あのカンのオリジナルメンバーであり、ロック・ヒストリーにおいて稀有な完璧なドラマーとベーシストを続けて失うのはあまりにも悲しい。

『タゴ・マゴ』、『エーゲ・バミヤージ』、そして『フューチャー・デイズ』での、カン独自のひんやりしててぶっとくてゆらゆらしてるのに殺人的な、あのドラムとベースのコンビネーションが僕は死ぬほど好きだった。
そして、PILのジャー・ウォブルとのコラボレーションや、ソロ・アルバム『Movies』も非常によく聴いた。

ホルガーもヤキも、技術的に非常に上手いベーシスト/ドラマーだった。
特にリズムキープに関してはコンピュータを超えていると聴覚上は錯覚するほど、恐ろしく正確だった。
その恐ろしいまでの正確さをもって、これ以上ない程の狂った音像とグルーヴを弾き/叩き出すのがホルガーとヤキだった。
「サイケデリック」や「アヴァンギャルド」といった形容詞が付いた他のレコードを斜めに見て素通りするほど、当時高校生だった僕にとって、カンや『Movies』のサウンドこそが「本物の」狂った音だった。
そして、本当に狂ったら一周回って逆にすごく陽気で健全なヴァイヴスを放つんだ、ということを教えてくれたのもカンだった。

ホルガー・シューカイ、安らかに。
ヤキと天国で最高のリズム・セクションが復活しますことを。

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