スマッシング・パンプキンズを観た
2010.08.10 22:04
「ここに僕らを見にきた人はどれぐらいいるの?」と言って手を挙げさせて、前座のムックとキューミリについて「彼らは新世代だね。未来だ」と言って笑ったビリー・コーガン。
序盤はなんだかアクが抜けたような佇まいで、スマパンらしくない感じだったが、進むに連れて熱気を放ち始めた。
客の目当ての過去の曲をちゃんと挟みながらも、ビリーが聴かせたかったのはグランジ・ブルースとも言うべき今のスマパンの音楽性なのだろう。渋いが聞き応えはあった。
オリジナル・メンバーはビリー・コーガン一人。
初期は売れず、人気が出たらメンバーが亡くなり、その後もメンバー脱退、解散と、僕らは悲しいスマパンばかり見てきた。
今の、派手ではないが等身大のスマパンはビリーにとってはこれまでになく心安らかな場なのかもしれない。
そんな事を思った。