ポップ・バンドとして、今もっとも自由な表現を手にしているバンドだ。
それがアリーナに炸裂していた。
思いっきりせつなく、思いっきりはかなく、思いっきり大人が言えないことを言って、思いっきりキラキラしている。
「死」や「終わり」というテーマ設定にすることによって、セカオワの表現にはリミッターなしの過剰なまでの爆発力がある。
やはり別格だ。
自由な表現を実行していく事の大変さや現実の苦労も遠慮なく話していて、そこもリアルだった。
とにかくどんなにハッピーでキラキラした曲でも、セカオワの曲はせつない。
「死」と「終わり」を内包したポップ・ミュージックはせつない、という本質を今もっともピュアに体現しているバンドだ。