リリースまもなく。アヴリル・ラヴィーンの5年ぶり新作『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』は、彼女の代表作になる

リリースまもなく。アヴリル・ラヴィーンの5年ぶり新作『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』は、彼女の代表作になる

アヴリル・ラヴィーンのニュー・アルバムが、遂にリリースされる。5年ものブランクがあったのは、何年も闘病生活を送っていたためだ。彼女はライム病という難病と闘っていた。そしてアヴリルが闘病中に覚悟したのは、死だった。

昨年9月に発表されたリード・シングル“ヘッド・アバーヴ・ウォーター”は、瀕死の状態にあった彼女の祈りがそのまま曲になっている。

公式サイトのバイオグラフィーによると、ある夜、アヴリルは自分が死ぬのだと感じ、死を受け入れたという。
「ベッドで母が私の隣にいて、私を抱きしめてくれてた。私は自分が溺れているように感じて、小声で祈ったの。『神様、私が頭を水の上に出し続けていられるように助けて下さい』って。この瞬間に、このアルバムの作曲が始まったの」


作曲は全て、彼女の自宅のベッドの上かソファの上で行なわれた。2年間歌っていなかったために声が衰えてしまったのではないかと心配だったそうだが、実際に始めてみて、今まで以上に強力な声になっているのに気づいたという。
「休みを取ったのは、声帯にとって良いことだったの」

それは“ヘッド・アバーヴ・ウォーター”を聞けば明らかだ。あまりのリアルさに鳥肌が立つ。アメリカの音楽メディアは揃ってこの曲を絶賛している。今後、彼女の代表曲になるだろう。

続いて12月にリリースされた“テル・ミー・イッツ・オーヴァー”は、彼女がこれまでにやったことのないジャズ風のバラードで、こちらもボーカルの素晴らしさが際立っている。リスナーにとっては予想外のサウンドかもしれないが、アヴリルは実はフランク・シナトラが好きで、家でいつも聞いているのはジャズ、という意外な一面も持っていた。その影響が、彼女らしいポップ・ロックと絶妙に混ざり合っている。


まだこの2曲しか聞いていないが、『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』はアヴリルの代表作になるはずだ。個人的に特に期待しているのが、元夫で現在も親友のチャド・クルーガー(ニッケルバック)との共作曲“ウォーリアー”。アルバムの最後を締めくくる曲で、「自分は戦士だって思ったのよ」と、アヴリルは言う。

文字通りアヴリルの復活作となる『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』の発売日は、2月15日。大いに期待していて欲しい。(鈴木美穂)



『ヘッド・アバーヴ・ウォーター』の詳細は以下。

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