まだまだ続くクイーン伝説の余韻。さまざまなトリビュート・イベントが開催されるなか、クイーン+アダム・ランバートの日本再上陸はあるのか?

まだまだ続くクイーン伝説の余韻。さまざまなトリビュート・イベントが開催されるなか、クイーン+アダム・ランバートの日本再上陸はあるのか?

本年度のアカデミー賞で最多となる4部門での栄冠に輝いた『ボヘミアン・ラプソディ』。それを機にようやく重い腰を上げた人たちや、ふたたび劇場へと足を運んでいるリピーターも多いようで、この映画とクイーンをめぐる盛り上がりは、まだまだ続きそうだ。

象徴的なのはTVなどでクイーンが取り上げられる機会が増え続けているのみならず、さまざまなトリビュート・イベントが好評を博し、その規模が大きくなりつつあること。なにしろ4月20日に行なわれる『A NIGHT AT THE MAKUHARI』の開催会場は、そのタイトルが示す通り、幕張メッセ・イベントホール。アルゼンチン出身の人気トリビュート・バンド、ゴッド・セイヴ・ザ・クイーンをヘッドライナーとするこのイベントには、日本の代表的トリビュート・バンド3組も出演し、クイーンのさまざまな時代のライブを再現してみせることになるのだという。


クイーンのメンバー自身が不在のイベントがこれほどの規模で開催されるということ自体が驚きに値するが、何を隠そうその発端は、7月に組まれているゴッド・セイヴ・ザ・クイーンの来日公演が人気を呼び、ソールドアウトが続発したことにある。つまり追加公演が前倒しで、しかもフェスさながらの形式で実施されることになったというわけだ。こちらのイベントには、手前味噌ながら筆者もトーク・ゲストとして出演予定だ。詳しくはこちらをご参照のこと。https://ticket.yahoo.co.jp/special/gsq-makuhari/

こうした流れがあるなか、そろそろ『ボヘミアン・ラプソディ』のDVDおよびBlu-rayの国内リリースについても詳細が明かされることになるはずだし(まだ言えないんです!)、すでにクイーン+アダム・ランバートとしての北米ツアーも7月から8月にかけて決定している

そこで気になるのは、この名義での来日公演の有無だが、現時点において何ひとつ公式には報じられていないものの、彼らが新たなツアーを展開するにあたり、日本という所縁深いテリトリーについて意識していないとは考え難い。大物アーティストの来日公演については、会場確保が最大の難関になりつつある昨今ではあるが、2016年9月の日本武道館での三夜公演以来となる日本上陸は、間違いなく実現するものと信じていたいところだ。

そんななか、アダム・ランバートは先頃“Feel Something”と題された新曲を発表。彼については、全米アルバム・チャート3位を記録している『オリジナル・ハイ』(2015年)以来となる新作アルバムの発売が待たれるところだが、彼はこの曲をアップするとともにファンに向けてのメッセージを発信し、そのなかでレコード会社とのいさかいがあった事実などを認めながらも、暗澹たる時期を脱出できたこと、クイーンとの活動が自らにとっての新たなエネルギーになっていること、そしてこの曲がニュー・アルバムに向けての出発点となるものであることを報告している。

クイーン+アダム・ランバートとしての通算三度目となる日本上陸ももちろんだが、ソロ・アーティストとしての彼のさらなる飛躍にも期待したいところだ。(増田勇一)

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