2023年、UKで話題を呼んだバンドの筆頭といえば、ロンドンのバー・イタリアだろう。
当初はディーン・ブラントのレーベル〈World Music〉からリリースし、顔も名前も明かしていなかった彼ら。その正体不明ぶりによってミステリアスな存在だとされていたが、〈Matador Records〉に移籍するタイミングと前後してニーナ・クリスタンテ、ジェズミ・タリック・フェフミ、サム・フェントンによる男女3人組と明らかに。
2023年は『Tracey Denim』、『The Twits』と2枚のアルバムをリリースして音楽的な広がりを示してみせた。
それまでも過去のオルタナティブロックの断片を拾い集めて繋げるようにミックスしていた彼らだが、メランコリックなムードはそのままに、より曲の構築度と完成度が上がり、そのポテンシャルとを証明してみせたのだ。
ロッキング・オン2月号の「気になるあいつ」のコーナーでは、そんなバー・イタリアのインタビューを展開する。
3人は思っていた以上に気さくに話してくれ、彼ら独特の魅力に迫るものになったと思う。これからさらに大きくなっていくだろうバンドの現在に、ぜひアクセスしてほしい。(木津毅)
バー・イタリアの記事が掲載されるロッキング・オン2月号