ヘヴィでハード・エッジなバンド・アンサンブル/ポップな歌メロ/絶唱スクリーム/同期による多彩なエレクトロ・アレンジ……といった要素の複雑さを微塵も感じさせることなく、エモーションの塊を聴く者の衝動ど真ん中に叩き込むTHREE LIGHTS DOWN KINGSの核心そのもののような3rdミニアルバム。4分12秒のトラックの中でエレクトロコアとヒップホップとデス・メタルが秒刻みでカットバックされる“REASON”しかり、秒刻みでBPMと音の質感を変えながらEDMの輝度とラウド・ロックとしての衝撃度の両極に同時に手を差し伸べるような“KillStream”しかり、昨年末の1stフルアルバム『LiVERTY』からさらに緻密かつ大胆にサンエル自身をアップグレードしている4人の姿が、今作からはリアルに浮かび上がってくる。きらびやかな異形とでも言うべき彼らの複雑怪奇なアレンジが至ってダイレクトかつストレートに僕らを揺り動かしてくるのは、彼らの鳴らすサウンドと楽曲がまさに、他でもない僕ら自身の感情の複雑怪奇な形そのものだからだ――ということが改めてよくわかる1枚。(高橋智樹)