喧嘩腰をフリフリ

アジーリア・バンクス『BROKE WITH EXPENSIVE TASTE』
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ALBUM
アジーリア・バンクス BROKE WITH EXPENSIVE TASTE
今年を含めて、何気にサマーソニックに2回も出演していて、それなりにそのプレゼンスを高めていたアジーリア・バンクス。2年前のデビュー・シングル“212”でミッシー・エリオットを彷彿とさせるフリーキーさと確実なスキルを誇示し、新たなるセンセーションとしてヒップホップ界が待ち構えたが、それからはコラボレーターのファレルやディプロを含め、ありとあらゆるアーティストとツイッター上で“ビーフ(ケンカ)”しては(最近はエミネムをディス)、挙句の果てにリリース元のインタースコープとも仲たがいがあり、結局、アルバムが延々と出ない状態に。ということで、本来なら12年に出るはずだったのに、ようやく日の目を見ることになった本作、“212”を含めて、すでにリリースされた曲も多く収録されているが、通して聴くと、そのツイッター・ビーフと同様に誰にも迎合しない彼女の天邪鬼なパーソナリティが強烈に反映されていて面白い。予想以上にいびつな曲が多くて(“Gimme A Chance”、“NudeBeach A-Go-Go”とか)、最初はたじろいでしまうが、それこそ彼女の武闘派スタイルの表れ。参っちゃいます。(内田亮)
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