インパクト抜群のタイトルを掲げた“コピペ”が実に気持ちいい。自分に対する評価が常に気になり、他人への気遣いにも日々追われるという、ふと気づくとやたらと気疲れしてしまう上、本来の自分とは何なのかすら分からなくなってしまう可能性も帯びているSNS。傷つかず、誰も傷つけもしないために無難だと思われる表現を必死になって探して発信する様は、まるで誰かの作ったものを借用するコピペのようではないか? そういう問いかけを《コピペパピプペポ》というフレーズを呪文のように繰り返しながら投げかける。ユーモラスなトーンも漂う仕上がりである分、そんな事態に陥ってしまうことの滑稽さがホロ苦く滲む。飛び跳ねたくなる熱いサウンド、大合唱したくなるメロディを満載したパーティーチューンであると同時に、シリアスなテーマにも鋭く切り込むという、粋な合わせ技を利かせたナンバーだ。気弱な男性の夏の幻を映し出す“南風と太陽”、素朴なタッチの描写が温かいウェディングソング“for better, for worse”。カップリングの2曲も胸に沁みる本作。グドモは今、猛烈に冴えている。(田中大)
“コピペ”のミュージックビデオはこちら。