Wiennersが帰ってきた! 思考を置き去りにする性急なビート、目の前を極彩色に染め上げるキーボードとギターのフレーズ、その全てが聴き手の快楽中枢をダイレクトに刺激する、これぞWiennersという楽曲だ。しかし、歌い出しは対照的に鬱屈した思いの吐露から始まる。その言葉は、メンバーの脱退から活動休止を余儀なくされた玉屋2060%(Vo・G)に渦巻く懺悔に聞こえる。ただ、それすら振り切り曲は爆走。果てなき未来に光をあて、その全てを肯定してみせる。それこそが後悔からの脱却と、様々な傷を負いながらも生きていく唯一の方法なのだと彼らは知っているのだ。故に《今この世界を塗りつぶして行くんだ好きな色で》という宣誓と解放のメロディはとても瑞々しく響いている。
アサミサエ(Vo・Key・Sampler)がリードヴォーカルをとるカップリング曲“姫君バンケット”は、キュートな和ダンスナンバー。玉屋2060%の手掛けるアイドルソングがそのままWiennersの肉体で鳴らされ、バンドの新たな魅力を見せている。再始動した彼らの前途を祝し、ぜひ耳を傾けてほしい。(齋藤毅)