こんなに素敵なバンド10周年の迎え方もあるんだな、と感心した。いや、感動しました。昨年11月11に行われた日本武道館公演を収めたライヴ作品。ご存知の通り、2011年に高橋久美子(Dr・Cho)が脱退し、2ピースでの継続を選択したチャットモンチー。この日はサポートに男陣(恒岡章、下村亮介)、乙女団(世武裕子、北野愛子)を加えた総勢6人がステージに集結。楽曲によって、2人、3人、4人、6人体制と楽曲によってアメーバのごとく形を変える。2ピースという形態を逆手に取り、どこにでも行ける自由度を獲得した演奏の多彩ぶりに、次は何人編成でやるんだろとワクワクは止まらない。
とりわけ中盤に披露された、2ピースで初めて作った5thアルバム『変身』収録の表題曲、"きらきらひかれ"、"ウタタネ"は心にグッと迫るものがある。橋本絵莉子、福岡晃子が交互にドラムを担当するのだが、この時のふたりの表情がとにかくいい。音楽を奏でる喜びが全身から溢れ出し、10年分の幸せのオーラが大放出されている。「すごい10周年」という看板に偽りナシ!(荒金良介)