3年連続グラミー賞受賞を果たし、日本では、ゲーム・アプリのCMへの出演や、ビールのCMに楽曲が起用されていることで知られるペンタトニックス。カバーEPシリーズの第4弾は、「クラシックス」というサブタイトルのもと、世界で愛されるポップスの名曲を選曲した。クイーン”ボヘミアン・ラプソディ”やジョン・レノン”イマジン”、エルヴィス・プレスリー”好きにならずにいられない”のほか、ミュージカル映画『オズの魔法使い』の”オーヴァー・ザ・レインボウ”などを、アカペラとヒューマン・ビートボックスのみでカバーしている。声のみでここまでのサウンドを表現、再現できるのかというのは、毎回驚かされるところだが、今回もアーハの”テイク・オン・ミー”など、ビートの効いた、シンセやエフェクティヴな音で構成された曲を、５人の声で作り上げている。テクニカルな巧さはもちろんのこと、機械的な音が一切入らない温かみや柔らかな耳あたりといった体感、フレンドリーさも、2011年のデビュー以来愛され続けている理由なのだろう。日本盤ではCMの曲など、2曲がボーナストラックで収録されている。（ 吉羽さおり）