今年の3月に4thフルアルバム『PARADISE』をリリースし、さらに9月には初の横浜アリーナ公演を控えているKEYTALK。そんな彼らが、今作で初のドラマ主題歌の書き下ろしに挑んだ。ルームシェアをする「ゆとり/さとり世代」の3人の男たちが、無責任に過ごしてきた過去の代償として突然子育てをすることになり、困難に直面しながら共に成長していくというドラマ『3人のパパ』に向けた楽曲を担当したのは、寺中友将(Vo・G)。《この先君を待つ いくつもの未来を/僕はどれだけ支えていけるのかな》――自分以外の誰かの未来を願いながら、共に手を取り歩んでいく決意を疾走感溢れるサウンドに乗せたナンバーとなっており、この曲で今までのKEYTALKには見えていなかった視界が切り開かれたよう。そしてカップリングの“F.A.T”は、首藤義勝(Vo・B)節全開の言葉遊びが癖になる変化球的ダンスチューン。常に挑戦しながらも、自分らしさは損なわない。それどころか果敢に開拓してはすべて自分らの領地にしてしまう。彼らは一体どこまで突き進む気なんだ、果てが見えない。(峯岸利恵)