市井を照らす名曲、またひとつ

星野 源『Family Song』

2017年08月16日発売

星野 源 Family Song
今や星野 源の歌は市井の営みに付随する行事や宴にも愛されている。“SUN”や“恋”が子どもの運動会や結婚披露宴などでも流れると、掛け値なしにそこにいる老若男女の心をときめかせ、豊かな気持ちにさせる。そういえば、今年の選抜高校野球大会の入場曲も“恋”だった。誰よりもユニークでラディカルなクリエイティビティを持って、ブラックミュージックの方法論を日本語の歌が活き活きと踊りだすJ-POPとして昇華する星野 源のイエローミュージック。それが真の流行歌になっているのは本当に喜ばしい。そして、『恋』から約10ヶ月ぶり、10枚目のシングル『Family Song』が完成した。星野が表題曲でフィーチャーしているのは、60年代末から70年代初頭のソウルミュージック、もっと言えばフィラデルフィアソウルの系譜に連なるコーラスグループのムードを感じさせる。ミドルテンポをグルーヴさせ歌われるのは、“恋”にも通じる個々人の数だけある多様な人間関係を包括し、そのうえで普遍性を満たす血縁に縛られない「家族の歌」だ。もちろん、カップリングの3曲も超充実している。(三宅正一)

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