こだわりの快感アナログ

キティー・デイジー・アンド・ルイス『スーパースコープ』

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キティー・デイジー・アンド・ルイス スーパースコープ
ある視点からでは超エリートと言うしかない兄弟姉妹トリオももうデビュー10年目。ファーストとの出会い、初来日インタビュー時の様子など今でもはっきりと覚えているが、そんな感傷的な気分は無用の素晴らしい2年ぶり通算4枚目が届けられた。ルイスがリードするブレイクビーツ風な1曲目から圧倒的に耳に残るのは生々しくも、優しく芯の強いアナログ・サウンドだ。有名エンジニアである父の影響もあり早くからアナログ機材のマニアぶりを発揮してきたが、その求めるサウンド志向と創り出す楽曲、演奏、歌の質が今作はピタリとあって、セルフ・プロデュースの良さが出ている。

ディープ・ファンクからジャズ、ジャンプ等これまでの路線に加えスージー・クアトロやブリティッシュ・ビートを連想させる曲があったりしてバンドとしての度量の拡がりがよくわかる。ポップなダンス・ナンバーからハモンド・オルガンをフィーチャーしたインストなど、どれもやりたいことと最終形が一致しているのが聴き手の気持ちを豊かなものにしてくれる。日本盤のボーナス・トラックがグルーヴィーなスカのインストなのも良い。(大鷹俊一)

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