2ndアルバム『Dim The Lights』のリリースツアーの東京編となる新木場STUDIO COAST公演を収めた今作を観て、ライブハウスへ駆け出したくなった。ライブDVDではMC、特にバンドとオーディエンスとのやりとりが含まれるものに関してはカットされている作品が少なくない。だが今作はそこも含めた様子がノーカットで収録されているし、ステージ／フロア間を飛び交う言葉と想いのキャッチボールから感じる、2千人以上のキャパの会場とは思えないほど密で近く親しみ溢れる距離感は、MONOEYESというバンドの存在そのもののようだと思った。どれだけ規模が変わっても、ライブハウスの扉を開けば、変わらぬ彼らがそこにいる――その安心感に救われ、励まされながら日々を生きている人達が放つパワーと、まるで子供のように純真無垢な顔でぐちゃぐちゃになりながら楽しそうに音を掻き鳴らす4人の熱が生み出す光景には、「俺たちは生きている！」という爆発的エネルギーが漲っていた。「さあ、人生の打ち上げをしよう」――音楽に魅せられた人間たちの生き様が、ここに詰まっている。（峯岸利恵）