逆輸入的ジャポニズムで遊ぶ

きゃりーぱみゅぱみゅ『じゃぱみゅ』
発売中
ALBUM
きゃりーぱみゅぱみゅ じゃぱみゅ
きゃりーぱみゅぱみゅの約4年ぶりとなる待望のオリジナルアルバムは、『じゃぱみゅ』というタイトルが示す通り、和×エレクトロサウンドが全編を通じて印象的な、エキゾチカを感じさせるコンセプチュアルな1枚。もちろん中田ヤスタカによるプロデュース。きゃりーの浮遊感漂うキュートな歌声も相まって、逆輸入的なジャポニズムを感じさせるのが面白い。《宴や宴や国中が/和尚さんもタヌキも歌唄う/ぼくらのあたしの生まれた音ノ国》と歌う“音ノ国”のハイパーな和風サウンド、元素名をラップで羅列しながら、演歌的なメロディを盛り込んだ“演歌ナトリウム”の遊び心、胸キュンでキャッチーなメロディが耳に残る“恋ノ花”(CAPSULEの名曲カバー!)の情緒的な響きなど、どこをどう切り取っても、きゃりーの歌声があってこそ成立する決して自虐的にならないユニークな日本解釈が、中田ヤスタカの先鋭的なサウンドとともに、クールな世界観を提示していく。今作仕様にリアレンジした“最&高 (Album Edit)”も原曲よりさらにオリエンタルなムードを携え、心地好いグルーヴを生んでいる。(杉浦美恵)
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