シガーラはUKノーウィッチ出身の25歳のEDM/ダンス・ポップ/ポップ・ハウスのDJ/プロデューサー。ジャクソン5の“ABC”をモチーフにしたデビュー・シングル“イージー・ラヴ”(2015年)がいきなり全英No.1ヒットとなって注目を集め、その後も計5枚のシングルを全英トップ10に送り込むなど、UKきっての旬なダンス・ミュージックのクリエイターだ。本作はデビュー4年目にしてリリースされるファースト・アルバムで、“イージー・ラヴ”を始め、これまで発表してきたシングルのほとんどを収めた「ベスト・オブ・シガーラ」的な作品だ。ここではDJとして、あるいは強力なコンセプトでアーティストとしてのこだわりを打ち出すというより、ポップ・シーンに於ける自身の存在感をより幅広い層にアピールする狙いがあるのだろう。
メーガン・トレイナー、ショーン・ポール、フレンチ・モンタナ、クレイグ・デイヴィッド、エラ・エア、ザ・ヴァンプスといったボーカリストをフィーチャ―した、明朗で明快でカラリと晴れ上がった秋の空みたいなダンス・ポップのオンパレード。5曲の日本盤ボーナス・トラックを含む全21曲76分を少しも飽きさせず聴かせるのは、楽曲のクオリティがずば抜けていること、そしてダンス・ポップの作り手として、トロピカル・ハウスの陽性のサウンドにピアノを効果的にフィーチャ―して微妙な陰影をつける、トラックメイカーとしての個性が一貫しているから。個人的なベスト・トラックは、ナイル・ロジャースのファンキーなギターとジョン・ニューマンの情熱的な歌、そしてブライトなピアノをフィーチュアした“ギヴ・ミー・ユア・ラヴ”で、その他大勢の類型的なEDMの領域を飛び出したシガーラだけの魅力的なポップ曲に仕上がっている。(小野島大)
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シガーラ『ブライター・デイズ』のディスク・レビューは現在発売中の『ロッキング・オン』11月号に掲載中です。
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