先日某フェスで久々に彼らのライブを観たが、テクニカルな意味では相変わらず一分の隙もない完璧な演奏で、かっこいいの一言だった。ムチのようにしなる弾力のある音が幾重ものラインになって交錯するようなアンサンブルは、実に緻密でシャープでスタイリッシュ。これでインストならマニアックなポストロックに分類されてもおかしくないが、そこにドラマティックな曲調とエモーショナルで美しい歌メロが加わることで、NCISならではの個性が形作られる。この曲などNCISの魅力が凝縮したような作品で、タイトル通り、ここから始まるという再出発の決意を込めた歌詞もいい。《昨夜の悪夢》《裏切りの華》《明日が怖い》など、さまざまに巡るネガティブな記憶を払拭し、前に進もうとする強い意思が、新たなアンセムとして聴き手の共感を呼ぶはずだ。(小野島大)
これが彼らの王道
Nothing’s Carved In Stone『Beginning』
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SINGLE
先日某フェスで久々に彼らのライブを観たが、テクニカルな意味では相変わらず一分の隙もない完璧な演奏で、かっこいいの一言だった。ムチのようにしなる弾力のある音が幾重ものラインになって交錯するようなアンサンブルは、実に緻密でシャープでスタイリッシュ。これでインストならマニアックなポストロックに分類されてもおかしくないが、そこにドラマティックな曲調とエモーショナルで美しい歌メロが加わることで、NCISならではの個性が形作られる。この曲などNCISの魅力が凝縮したような作品で、タイトル通り、ここから始まるという再出発の決意を込めた歌詞もいい。《昨夜の悪夢》《裏切りの華》《明日が怖い》など、さまざまに巡るネガティブな記憶を払拭し、前に進もうとする強い意思が、新たなアンセムとして聴き手の共感を呼ぶはずだ。(小野島大)