豪華なのは1と2、キモは3

東京スカパラダイスオーケストラ『TOKYO SKA TREASURES ~ベスト・オブ・東京スカパラダイスオーケストラ~』
2020年03月18日発売
ALBUM
東京スカパラダイスオーケストラ TOKYO SKA TREASURES ~ベスト・オブ・東京スカパラダイスオーケストラ~
茂木欣一(Dr)責任編集の、デビュー30周年記念ベストアルバム。スカパラがエイベックスに移籍した1998年以降の曲からセレクトされた3枚組。1枚目と2枚目はゲストを迎えての……いや、迎えずにメンバーがボーカルのやつも含めた歌モノ曲、3枚目はインスト曲。全部で47曲もあるので、聴き通すと軽く半日かかるが、半日どころか何日費やしてもいいくらい、本当に楽しいし、いろんな発見がある。目玉は新録のゲスト曲=aikoが歌う1枚目の1曲目だが、それ以外も、たとえば、「片平里菜が歌ったやつ、こんなにいい曲だったっけ?」とか「峯田の歌いっぷり、自由にも程があるわ!」とか、「OTのボーカル、“流星とバラード”と“美しく燃える森”でだいぶ違うな」とか。あと、特筆したいのが3枚目の17曲。日本一、いや世界有数にポップでキャッチーなインストバンド、とにかくもう「楽器がめっちゃ歌う」バンド、それがスカパラであることがよくわかる。あの近年の大名曲“Paradise Has No Border feat. さかなクン”も、ここに入るとそんなに突出してないように感じるほどです。(兵庫慎司)
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする