ドラマ『にじいろカルテ』の主題歌として書き下ろした新曲“旅路”。藤井 風はドラマの制作現場にも足を運び、主演の高畑充希のあまりにナチュラルな演技に深い感銘を受けたという。「だから、わしももっと自然で、自分の内側から勝手に溢れてくるような、あったかい音楽を添えられたらなと思いました」というドラマに寄せた本人のコメントを見て、そしてまたこの曲を聴いて、藤井 風というミュージシャンの心根にある真のやさしさ、あたたかいまなざしに触れるような思いだ。オーガニックなエレピの音、そして柔らかな歌声に、今の時代を生きるすべての人の人生を、これから先に待ち受ける未来を祝福する、衒いのない愛が溢れている。この季節に学校を卒業する人、住み慣れた街をあとにする人、愛する恋人や仲間と別れゆく人、そんな多くの人に本気で寄り添う歌だ。そこに大上段に構えた押しつけがましさはなく、同じ教室で学んだ友のような目線で静かに笑いかけるよう。《色々あるけど》いつかはすべてがやさしい思い出に変わると信じられる。今この時代にこの歌を聴けたことが素直に嬉しい。(杉浦美恵)
共に学ぶ友のようなまなざし
藤井 風『旅路』
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