《どうして君が居ない この恋が泣いているんだろう》という喪失感を歌うサビから始まり、過去の君とのスウィートな情景が綴られ、再び《どうして君が居ない》という切実な想いが吐露される。《大嫌いだよ》という大好きの裏返しの言葉をぶつけながらも、やがて感情の矛先は自らに対して向けられ、後悔の念を膨らませる。絶望に苛まれつつ、なんとかして事態を昇華しようともがく。全編誰しもが情景を鮮明に思い浮かべられる、一切無駄がないストーリーテリングはNovelbrightならでは。ここぞという時に華やかなストリングスやヘヴィなギターソロが入るJロック／Jポップの王道バラードだ。ストレートパンチの強度を上げ、高みを目指し続ける姿勢はやはり頼もしい。（小松香里）
