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やりたいことはやりたいし、を押し出しつつ、音楽的な深さも兼ね備えた全4曲。まず、“ランバダ・ワンダラン”を聴いて驚いた。全然ランバダじゃないし、ちょっと変な曲である。怪しげでけたたましいイントロから一聴しただけでは乗れないリズム。でも、キャッチーで爽快なサビと謎めいた間奏はクセになり、曲を深く知りたくなって何度もリピートしてしまう。“優しくなれたなら”はキュートな歌声でポップに展開するかと思いきや、物悲しさも漂い沁みるし、“今日はカレーの日”は楽しさに想いを馳せることをカレーの日と表現するニクい視点がある。“深夜とコンビニ”で臆病さを布団からはみ出した足を引っ込めると表現してたり、その当てはめ方がいつも素晴らしい。ロックのダイナミズムとフックの作り方が秀逸な“あべこべ”はライブが楽しみな一曲。サラッと固有名詞が出てくるが、そのリファレンスに気づいた時に深夜ラジオで味わえるような連帯感を手に入れられるのはネクライトーキーならではだ。(ヤコウリュウジ)(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年9月号より抜粋)
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