『ROCKIN'ON JAPAN』がお届けする最新邦楽プレイリストはこちら
“Set Sail”でONE PIECE CARD GAMEとコラボレーションを果たした彼らが、今度は『SPECIAL EDITED VERSION『ONE PIECE』魚人島編』のエンディング主題歌を射止めた。作詞には、SHUNTO、SOTA、RYUHEIも参加。なおかつ、“Bye-Good-Bye”や“Be Free”を手掛けたChaki Zuluがプロデュースという時点で期待せずにはいられないが、“Sailing”はしっかりと想像を上回ってきた。出だしではリズミカルなベースラインを的確に乗りこなし、サビになるとファンキーなトラックで楽しげに声を弾ませる。主題歌尺となる冒頭から90秒弱で『ONE PIECE』とBE:FIRSTの共通項といえる「幾多の困難を仲間と共に乗りこえ、夢へ向かって進んでいく様」を晴れやかに描ききるのだ。そして直後には、待ってましたと言わんばかりに攻めのビートチェンジ。しかも投入されるのが、海賊感溢れるカリプソ風のリズムだなんて、なんと粋なことか。アーティシズムと作品を掛け合わせるセンスが、さらに洗練されたと感じる快作だ。(坂井彩花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年1月号より)
『ROCKIN'ON JAPAN』1月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。