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9月3日に先行リリースされた“変な踊り”、現在進行中の47都道府県ツアーで既に披露されている“歳食ってる”、“スピりスピられ”と“また明日”。円広志“夢想花”のカバー(サザンオールスターズ“勝手にシンドバッド”と同じ1978年のヒット曲)、以上の5曲を収めた結成15周年記念EP。それにしても、「どんなことであろうとどう思われようと、言いたいことを言う」というキュウソのスタンスは、年を重ねるごとにネタ切れするどころか、逆に増えている気がする、ネタが。だからいつまでも新鮮だし、面白いし、それがあるからこそ音の勢いが落ちないのでは、とも思う。自分は文章みたいなそのまま意味がわかる歌詞しか書けない、詩っぽいのを書く能力がない──10年くらい前にインタビューした時、ヤマサキセイヤはそう言っていたが、むしろそこがフレッシュであり続けられる理由なのでは。詞をソゴウタイスケ、曲をヨコタシンノスケが書いた“また明日”の、切実なシリアスさも、とてもよいです。(兵庫慎司)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年1月号より)
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