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どれだけ可愛さで武装したって、キュート&スイートなだけではないのが、女の子という生き物。誰だってひとつやふたつ、なんならもっと「ちょっと口に出しづらいな」という想いを抱えている。今作でもコレサワは、そんな気持ちをしっかりと掬い上げてくれた。“あたしの恋人”の《『そんな話はやめて』と悲しそうだね/その顔が見れてちょっと嬉しく思ったの》も、“前髪”の《君が待ち合わせの時間に間に合ったことはない》も、“優しくない女の子”の《君と幸せになりたいんじゃなくて/君となら不幸でも 楽しそうだと思った》も、めちゃくちゃわかる。身に覚えがありすぎる。いつもなら「そんなこと思ってないし!」と虚勢を張りたくなってしまうところだが、コレサワのわがままボイスで彩られると、すんなり共鳴していく。だからこそ、曲が進んでいくたびに、放浪していた記憶や言葉のあれこれが、自分のところへ戻ってくる感覚があるのだろう。彼女の音楽を通して、自分自身と向き合う機会を得ていたのだな、私たちは。(坂井彩花)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年1月号より)
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