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1音目を聴いた瞬間、私はロックキッズだった頃の初期衝動にも近い興奮を覚えた。それは真っ直ぐすぎるほどに直球な彼らの音楽に乗っている全身全霊の魂を感じたからだ。関西発3ピースロックバンド・171のメジャーデビューアルバムである本作は、青臭くも力強くライブハウスのことを歌った“LOST IN THE ライブハウス”で始まったかと思えば、歪んだギターと重厚なベースが雄叫びを上げる“SUPERSONIC”や、カナ(Vo・B)のギミックの効いたボーカルが迷宮へと導く“plastic world”などバラエティ豊かな12曲が収録された。メンバー全員がそれぞれ作詞作曲していることによる曲の幅広さ、男女ツインボーカルによる表現の広さも大きな魅力だが、何よりギター、ベース、ドラムの3つの楽器に重点を置いた厚みのあるサウンドがたまらない。せーので演奏し録音された限りなく一発録りに近い生音からも171の音楽に対する熱い思いが伝わって、私の中に眠っていた童心は震わされっぱなしだった。(岩田知大)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年3月号より)
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