大マジ過ぎてジャケットはこれか

RHYMESTER『マニフェスト』
RHYMESTER マニフェスト
活動休止期間を経て、約4年ぶりに発表されるオリジナル・アルバムである。シュールな笑いを誘うジャケット・アートワークは明らかに照れ隠しだろというぐらい、素晴らしい作品だ。イントロ後の“ONCE AGAIN”と本編最後に置かれた“ラストヴァース”それぞれのトラックのエモーショナルなメロディが象徴するように、ライムスの再起が、そして彼らがヒップホップに託す想いがひたすら熱い言葉で語られてゆく。トピックとしてはトラック・メイカーに外部プロデューサーを起用する試みが挙げられる。Monkey Sequence.19制作“ライカライカ”では、そのぶっ飛んだ無茶振りトラックに闘志を燃やすライムスが目に浮かぶようだ。街の風景としてシーンの栄枯盛衰を真摯に受け止め描いていく“渋谷漂流記”、発明を事故と裏表のものとして捉える現場感覚が秀逸な“New Accident”、タイトルそのままの心地よいジャジー・ブレイクスに乗せられたヒップホップ愛“ちょうどいい”と、ありとあらゆる角度から2010年の日本に届くべきラップが届けられる。初回盤のボーナストラックも凄い。(小池宏和)
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