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オルタナ濃度が高まった骨太な演奏に耳が惹かれる。一つひとつの音色が粒立っていて、“ダイヤモンド”のイントロのギターは琴線まで震えるほど。そのモードの中で、初期ミスチルのように甘酸っぱい“パスタに涙”、乾いた音色が色っぽい“蝶々に触れて”、ゴリゴリ感に蜂蜜をひと匙垂らしたような“hell see.”など、曲調はバラエティに富んでいる。亀田誠治が編曲を手がけた“愛着”以外の12曲に編曲などで参加した、柿澤秀吉(秀吉)の手腕も大きいのだろう。ロックとポップのバランスが絶妙な彼らしく、必要なスパイスをチョイスし、バンドの素材を活かしている。だからこそ椎木知仁もギャル賛歌(!?)“Maybe うちら無敵ぢゃん”のように、伸び伸び歌詞を書けたのだろう。白眉はラスト“闘いは美しい”。所信表明のような、短編小説のような歌詞を、椎木がポエトリーリーディングで吐き出していく熱情に圧倒される。まさに《俺だからできることをやったらいいと思うんだ》を形にするために力を尽くしたような、渾身の一枚。(高橋美穂)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年10月号より)生活や恋愛や想像や本音を採掘し研磨した天然の輝き
My Hair is Bad『cats』
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