磨きをかけた名バラード

flumpool『残像』
2010年02月03日発売
SINGLE
flumpool 残像
異例のボリュームのファーストフルアルバムから、約1ヶ月で届けられるシングル『残像』。「本当に大切なモノ」=「君」を失った耐え難い喪失感を歌ったバラードだ。阪井一生(G)のソングラインティングはどんどん研ぎ澄まされ、作詞を手がける山村隆太(Vo)との黄金タッグぶりに磨きがかかっている。編曲はおなじみの玉井健二と百田留衣で、華やかなストリングスがドラマティックだ。

“見つめていたい”しかり、“フレイム”しかり。flumpoolのバラードは、なぜこんなにもストレートに「名曲」として響くのだろう? 山村は、等身大の気持ちを吐き出すのではなく、丁寧に言葉を選びながら、繊細に綴る。そこには曲への敬意、また何よりも不特定多数の聴き手への敬意がある。痛みをともなうリアリティがありながらも、聴き手を選ばない端正さがあり、多くが自然と自らの物語と重ねることができるのだ。

《僕らは誰かを愛する事で 確かめてる/鼓動が叫んでる 此処にいると叫んでる》という歌詞は、物があふれた灰色の今を生きる、若い世代にとっての存在証明として、深く刺さる。(小松香里)
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